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PLAYERS REPORT

YACS仙台の構築について

■この記事のかんたん概要

・リュウ選手による【ピュアリィ】解説
・優勝チームの一員としてのレポート
・YACS仙台について

 (編集者・命婦)

■ライタープレイヤーの紹介

PN:リュウ(ENTRY所属)
使用デッキ:【ピュアリィ】


■リザルト

開催:YACS仙台(2023/9/18)
規模:83組(3人チーム戦 249名)
結果:優勝(予選6位通過)
戦績:6勝1敗
▼予選スイスドロー
 ドラゴンリンク○○
 ピュアリィ○×et×
 レスキューエース○×○
 エクソシスター○○
▼決勝トーナメント
 60超重アダマシア○×○
 ピュアリィ○○
 超重センチュリオン○et○



■メインデッキ

※基本的な構成については、他の記事や大会結果などで展開されているので、特筆すべき点以外は割愛します。

・《エフェクトヴェーラー》の3枚目について



代替カードとして、《三戦の才》や他の誘発や《レッドリブート》にするかチーム内で協議しました。

①《三戦の才》



強い時と弱い時のムラがあり、後手で引いていても捲れないゲームもあって、展開を止めに行く方が良さそうという結論になり採用しませんでした。

②《レッド・リブート》



【神碑】に当たった際に、時間の関係上メイン戦が無理そうなら直ぐサレンダーをする方針だったのですが…



・ 《レッド・リブート》を【神碑】の魔法カードでデッキから除外されるまで諦めきれず、時間を消耗してしまうリスク
・ 相手からメインからケアされて、永続罠を開くまでは諦めきれなくなってしまうというジレンマが発生。

最終的に上記2点がネックになり、一貫性が無くなるため採用には至りませんでした。

■エクストラデッキ

この大会ではETが合計2ターンしかないので、以下のような考えに基づき、
《エクスピュアリィ・ハピネス》を採用するかの話し合いをしました。



仮説:『時間ギリギリになってライフカットができなかった場合、《エクスピュアリィ・ハピネス》があれば勝てるのでは…?』

しかしながら《エクスピュアリィ・ハピネス》より、
《エピュアリィ・ビューティ》や《エピュアリィ・プランプ》の2枚目が試合を左右する可能性の方が高いと判断して、採用には至りませんでした。

 

実際《エピュアリィ・ビューティ》の2枚目は別メンバーには必要だったようですが、
全体を通して《エクスピュアリィ・ハピネス》が無く負けた試合が存在しなかったので、
エクストラデッキについてはかなり話し合いを重ねて良かったと感じました。

■サイドデッキ

チームメイト3人で調整する時間が取れなかったこともあり、決まるまでにかなり何回も構築が変更されました。
理由としては、公式大会の分布を読むことの難しさや、3-1でのオポ落ちが大量に発生してしまう為です。


普段から参加する3人チームのCS(非公式大会)などで、
「予選は1度だけなら負けても大丈夫」
「トーナメントに行ける時は、割り切って○○対面を厚くする」
…と言う戦略を立てて、優勝を目指す事が出来ます。


しかし今回のイベントは、たった1度でも負けてしまうだけで、
一気にトーナメント進出がかなり難しくなってしまう形式です。

そのためチーム内では以下のような基本方針を採ることになりました。

■前提条件:「全対面を出来るだけ幅広く見る」
■選定方法:「サイドチェンジの仕方を共有する」
例:○○対面には先攻後攻のどちらで、○○を抜いて何枠入れ替えるのか?など

その上で決定したサイドカードの採用理由を、それぞれ展開します。

・《ドロール&ロックバード》

このカードは展開相手にかなり強く、ミラーにもギリギリ入れられるカードと判断
(特にストリートを引いている時にメインに動くことが多い)

・《屋敷わらし》

【ラビュリンス】を意識しつつ、【ティアラメンツ】や《神碑の泉》によるドローで(永続罠へのアクセス)にも打てるので採用しました。

・《朔夜しぐれ》

最後の15枚目として悩んだ結果、採用になりました。

元々はにミラーに入れられるカードを念頭に考えており、《三戦の才》の2枚目が有力候補だったのでした。
そんな中で手札誘発の方がいいかと迷っている部分もあって、あまり時間もなく仕方なしに採用する形となりました。

しかし帰りの反省会でピュアリィに当たることが多く、《三戦の才》の2枚目にした方が良かったという結論に至り、そこについては調整不足を感じました。


・《原始生命態二ビル》

【R-ACE】のような展開系や【ティアラメンツ】にかなり強く使える点を評価して採用しました。

サイド後先行の《増殖するG》のバリューをあげる役割や、ギミックでの相手ターンのドローで間に合うカードなので、永続カードと差別化ができる所もかなり良かったです。

個人的な振り返りにはなりますが、かなりこのカードに先行の時に支えられたので良かったです。


・《三戦の才》

ミラー最強カードではありますが、その他の対面には強さが状況により変わってしまう為、最低枚数の1枚を採用しました。
先行では展開相手には基本的に入れず、ミラー専用カードみたいな感じでサイドチェンジしていました。


・《サモンリミッター》



このカードは「ピュアリィ・サモンリミッター」って言ってもいいくらい相性が良く、このカード+軽い先行展開が出来てしまえば解答がない限り負けることはほぼありません。

ただしサイド後で《三戦の才》をケアをしないとかなり弱くなってしまうこともありますが、できる限りケアをしていました。

補足:『三戦の才のケアについて』

・コントロール奪取の意識
《エピュアリィ・ビューティ》の場合
 └場の《サモンリミッター》を吸収されてしまう為、安易にモンスター効果無効を使わない

《エピュアリィ・ノアール》の場合
 └フィールドのカードを手札に戻す効果を使用されてしまう為、メインフェイズで《増殖するG》等を発動しない事を意識していました。

《醒めない悪夢》



【神碑】対策として《拮抗勝負》と散らそうという意見があったのですが、
《拮抗勝負》では《インスペクト・ボーダー》が残ってしまう厳しさ考慮して、
先後どちらでも強く使えることを理由に3枚フル投入しました。

結果的に他メンバーの試合にはなりますが、
《醒めない悪夢》が準決勝の3本目に活躍したことでチームの勝利となり、
本当に良かったと思いました。

■不採用カード

《ディメンション・アトラクター》

【ティアラメンツ】にとても強く採用したいのですが、
自分の動きも阻害されることや《天霆號アーゼウス》などで構えても強くならないので、
基本的にETEDでの勝利を目指すカードになってしまうであろうと言う結論になりました。

また、【ティアラメンツ】は誘発の重ね打ちでなんとかする方針にしたので、採用には至りませんでした。

《D.Dクロウ》

【ラビュリンス】や【ティアラメンツ】やミラーに入れられることもあり幅広く見ることが出来ます。
個々のサイドチェンジの仕方を共有して話し合うまでは、このカードが採用していました。
しかしながら、ミラーのサイドチェンジ後の選択権が無い時に、
ギミックをなるべく減らさないサイドチェンジする方針にしたので、最終的に《屋敷わらし》に変更しました。


《PSYフレーム・ギアγ》・《PSYフレーム・ギアδ》・《PSYフレーム・ドライバー》

前日開催の『つりおCS』で試した結果、4枠割いてまで大規模な大会に入れていく価値がないと判断して、採用しませんでした。


《アーティファクト・ロンギヌス》

【R-ACE】のメタにしかならない為、今回は基本方針に則さないということで採用しませんでした。

《応戦するG》

ピンポイントメタな要素が多いと同時に、ミラーでも意識してケアされてしまうだろうと判断して採用しませんでした。

■その他・開催について

これから先は僕の感想になってしまうので、特別参考になることがあるか分かりませんが、ご承知おき下さい。


今回は『ETが2ターンのみ』という慣れてないルールだったので、盤面は勝ってるのに負けてしまった試合についてかなり反省点がありました。

特に対面のデッキがミラーだった際、
「2本目を早く切り上げて3本目に行く」「2本目長くなったなら相手に先行を押し付ける」と判断の余地があったことを反省しています。

また別の場面では、2本目でかなり誘発が手札にあり勝てそうだったが、
3本目で《ピュアリィ・マイフレンド》を使えなくなる事態を懸念してしまい、
最終的に誘発の打ち方を甘くして負けたと言う反省です。


一方ではチームの負けに繋がり完全なミスだったと痛感しましたが、
逆に3本目に入り余裕を持ってプレー出来たことで勝つ事も出来たので、
チーム内のでは「誘発の打ち方は待ってよかったけど、時間的問題もあるし、致命的なミスでは無い」という結論にはなりました。

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